いじけたい貴方に贈る
P.S.

僕は
貝になることに
決めました

貝になります
死ぬまで
口を開かぬ貝です

酒蒸しにするとうまい
例の二枚貝です

先に死ねば
蒸しても開かぬ
あの二枚貝です

そうして
海中の
砂の中に
埋まります

だれも
掘り起こさないで下さい

遠浅のとき
潮干狩りで
バケツを片手に
掘り起こされないよう

そう
なるたけ
沖に埋まろう

遠浅でも
誰かがてくてく
歩いてこれないよう

そう
なるたけ
沖の沖に埋まろう
<2003/11/23>

かった頃
僕は

何でも
出来ると
信じていた

だけど
時は
残酷で
冷たくも

僕から
何もかも
奪い去って行く

崩れ落ちる
がれきの中で

僕の心は
一人冷めて行く

をつむっていれば

きっと
いつか消えてくれると

そう
思って

片目で
そっぽ向いて
真実を覆い隠してた
ボク

ボンヤリとした
薄暗いそれは

待てど暮らせど
いっこうに
消えてくれなくって
いっこうに
消滅してくれなくって

思い切って
パッと
向き合うと

やっぱり
形がだんだん
ハッキリと
表面化してきた

それは突きつけられた
鋭利な刃物のようで
なんだか突然
逃げ出したくなってくる

結局ボクは
逃げちゃダメ
って事かな?

今更
何を語れって言うんだろう?

ちょっと笑えないよ

という
人間は
この世に
存在していながらにして

存在していない
人間なのである

ある種の
抹殺とでも言おうか

この世に
居ないのである
<2004/01/06>

の城・・・

築き上げた
何もかもが

波にさらわれて

跡には
何一つ残らなかった

いや

残ったのは
ガラスの破片

浜辺に突き刺さる

落城の跡

い心は

捨ててしまおう

醜い心は

心を腐敗する

心の芯から

腐ってしまわぬよう

捨ててしまおう

クの場合

もっとも
周囲に迷惑を
かけないためには
ボクがぐちぐちとボヤかず
うじうじと悩まず
即死することと思いました

それも自殺なんて
陰鬱で周囲にわざわざイヤガラセの様に
陰を落とす卑劣な死に方ではなく
事故でうっかり即死なんてステキです

実に突発的で
センセーショナルで
不慮であり
そうして周囲も納得でき
家族もなにげに安堵できる
人に優しい死に方でしょう

でもボクは
そこまで己に謙虚には
なりきれないので

今の今まで
生きてます

ボヤきながら
悩みながら

そうして
日々周囲に
時に大きく
時に小さくと
迷惑をかけながら
イケイケしゃあしゃあ
生きているのです

ボクは
ヤワいですが
どこかやはり
図々しいのでしょう
<2004/06/03>


いつも
焦燥にかられているという

僕は
いつも
何かに
焦り
絶望しているという

僕は
いつも
何かに
困惑し
当惑し
混乱をきたしているという

そうして
絶望的に
大きく埋まらぬ
胸の中の
だだっ広い
空洞を

躍起になって
塞ごうと

手当たり次第に
手近なダンボールを
拾い上げては
ガムテープで
とめあげている

「こんなことをしてても
何も始まらない・・・」と
頭の片隅で
自問自答しながら
<2003/02/18>

力をしても
ご褒美が

ちっとも
貰えないのは
つまらない

ご褒美の
かわりに

僕が
貰ったのは

犬のお皿に入った
腐りかけの
残飯

乱雑につがれ
僕の頬に
飛び散った

そうして
邪魔になるから
とっとと食べろと
足でこづかれた

なぁ
みんな
どうして

いつまでも
いつまでも
頑張ってられるんだろう?

なぁ
君は
どうして

いつまでも
いつまでも
そうして
頑張ってられるんだろう?
<2002/11/02>


また
負け犬に成ってしまった

僕は
また
立ち上がらなければ
成らない

なんで
ゴールに
たどり着けないの?

なんで
コケて
ばっかなの?

り返れば

すさんだ

毎日を

送っていた

僕一人だけ

鎖 ふうさ
消滅 しょうめつ
抹殺 まっさつ
隠滅 いんめつ

爆破! ばくは!

この世の終わりです

を開けてみれば

こんなもの

所詮

現実なんて

こんなもん

タで見てる奴は
そりゃあ平気で言うさ

頑張れよ
って

頑張って
力つきた奴に
それ以上
頑張れだなんて

それって
ちょっとばかり
酷じゃない?

かに
反吐を
吐き掛けられた
人間の気持ち

あなたに
分かるでしょうか?

頭中が
誰のものとも
言えない

反吐と反吐と
反吐にまみれ

頭っから体まで
ねばねばして

異臭をはなつやら
気持ち悪いやら
情けないやら

でも
泣くのは
くやしいから

泣かずに
黙って
頭を洗うんです

唇の端と端を
きゅっとむすんで
床のタイルをじっと
見据えて

黙って
ごしごし
洗うんです

の瞬間に持っていた

確信が

次の瞬間には

一気に崩れ落ちる

まるで

バランスを失った

積み木のように・・・・
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